雅楽部門は昭和35年に設けられ、以来、「お道(=天理教のこと)の 雅楽の広まりと深まり」をモットーに、毎年5月に行う定期公演、 秋季大祭での「お供え演奏会」(10月26日)、秋の「雅楽一手一つ」 の主催をはじめ、宮内庁楽部楽師による講習会、小中学生対象の 「少年会員雅楽勉強会」(8月下旬に開催、3~4日間)、「週例雅楽勉強会」などを行っています。

 演奏活動は主に天理を中心に行っていますが、昭和58年には 東京楽所ヨーロッパ公演にメンバー8人を派遣、 63年には天理雅楽ヨーロッパ公演(天理教青年会、天理教海外部共催) を挙行、平成5年にはCD『奏楽練習のために・雅楽「平調Ⅰ」』を リリースするなど、幅広い活動を行っています。

 また、昭和51年には岡正雄氏作曲・雅楽交声曲「陽気づくめ」初演(音楽研究会創立20周年記念演奏会・京都会館)、61年には芝祐靖氏作曲 「神の楽しみ」初演(音楽研究会創立30周年記念演奏会・名古屋市公会堂)、 その後も芝祐靖氏委嘱作品「道の四季」のうち「春の章」 「夏の章」の発表など、雅楽の新たな分野への試みも続けています。

◎「初心者雅楽講習会」のお知らせ。

※15母屋案内図(クリックすると拡大します)

※日時 第1、第3水曜日(月2回)18:00~19:00。
※場所 15母屋  
※対象 小学校4年生以上。  
※受講費

一ヶ月

1000円(初級コース)募集中(9月4日より開催)

 

※当日のみの受付になります。

※楽器の貸し出しは行っておりません。

※お問い合わせ→(メール)gagaku.onken@gmail.com

天理教音楽研究会雅楽部担当 大池

 写真=昭和51(1976)年、4月26日、おうた11番・雅楽交声曲「陽気づくめ」のお供え演奏会の一コマ。この曲は音楽研究会創立20周年を記念して岡正雄が作曲。教会本部・北礼拝場正面石段に合唱団、その前の特設舞台に龍笛、篳篥、笙、太鼓、羯鼓、鉦鼓、琴、琵琶の雅楽器に加えて胡弓、小鼓、オルガンが配された大合奏団。聴き慣れない雅楽交声曲に聴衆は身を乗り出して聴き入った。

岡 正雄(おか まさお)1921-1995。

 元宮内庁楽師で、昭和37年から音楽研究会雅楽部主任講師をつとめた。おうた11番・雅楽交声曲「陽気づくめ」を作曲したほか、昭和63(1988)年の天理雅楽ヨーロッパ公演の音楽監督をつとめるなど、常に雅楽部の中心的役割を担った。