天理教音楽研究会が創立10周年を迎えた翌昭和41年、教祖80年祭の年(1966)に東儀祐二氏を指導者に迎えてヴァイオリン教室が発足しました。その後チェロ教室が昭和55年(1980)に加わって弦楽教室となり、さらに管楽部門を加えてオーケストラとしての第1回定期演奏会を昭和62年(1987)9月に天理市民会館で開催。以降毎年回を重ね、平成26年(2014)8月30日には第28回定期演奏会を開催しました。
昭和63年(1988)兵庫教区合唱団First Concertに出演、この年10月から本部第3食堂を会場として開催される「おうた演奏会」に以降毎年出演、平成2年(1990)には高知教区おうた演奏会の練習に高知へ出向き、平成3年には東京教区80周年記念大会に出演しました。
平成6年(1994)そして翌7年、天理教音楽研究会オーケストラは久留米、北九州、福岡、田川の4会場で開催されたおうた演奏会、《JOY明日よかコンサート》に出演。それまではプロのオーケストラに依頼していた「おうた演奏会」に新たな方向性を見いだす演奏を披露、その後奈良、京都、神奈川、北海道、静岡での「おうた演奏会」に出演。平成17年(2005)4月には台湾台北市で海外初の「おうた演奏会」に出演し、同年9月には故佐藤功太郎氏を客演指揮者に迎え、大阪フェスティバルホールと東京オペラシティで《天理教音楽研究会創立50周年記念おうた演奏会》に出演。平成18年10月、おうた-19-(新曲)「成人の道」お供え演奏会、11月には愛知でのおうた-19-新曲発表演奏会に、平成20年は京都でのおうた-19-「成人の道」《ライブ録音演奏会》に田中良和氏を客演指揮者に迎え出演するなど、おうたの演奏を中心に活動を続けています。
また、オーケストラ発足以来、常任指揮者石崎一夫氏の指導により、定期演奏会ではベートーヴェンやチャイコフスキーなどの交響曲を積極的に取り上げ、さらに渡邉康雄氏を客演指揮に迎えて、上斎原祝祭コンサートに出演するなど、着実に演奏の幅を広げています。
写真=平成6(1994)年4月3日、福岡教区主催おうた演奏会「JOY明日よかコンサート」の一コマ。音楽研究会の長年の思いの一つであった、合唱団、オーケストラ、ソリスト、すべてが教祖をお慕いする者で「おうた」演奏会を開催することが実現したのである。この日演奏した曲は、おうた2番交響詩『おやさま』、おうた9番交声曲『元の理』、おうた7番『心つくしたものだね』、『教祖百十年祭の歌』、『親神様の守護』。音楽研究会発足から39年目のことであった。(九州厚生年金会館)